「引き売り」街で郷愁誘う 客の心ひきつける
東京・南青山のメトロ会館前。月〜金曜の午前十時ごろから、移動販売「パブラッタの富良野メロンパン」のワゴン車から甘い香りが漂ってくる。車内に積んだオーブンで焼き上げたメロンパンは、一個百五十円。道行く人が振り返るほどの行列ができる。店主の小笠原和子さん(57)は、五月半ばにこの場所で販売を始めたばかり。昼食を取る間もないほど忙しいが、「店舗を構えるより、出店経費がかからないのも魅力」と、定年退職した夫やスタッフと汗を流す。一度に五十個買う客もおり、一日に平均千個売れるそうだ。近所に住む大久保光枝さん(73)は「いつも長蛇の列。きょうはやっと手に入れられました」と焼きたてを抱えて満足げ。「おばちゃん、一個ちょうだい」とサラリーマンはかぶりつきながら歩いていった。【記事中本文より抜粋】
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